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200701

今日の写真(1月31日)



乾いた草むらに、現れた木。
枯草はそこだけ、砂地を譲る。
周りに似たような木はいない。
枯草は見たことないそいつを、
腕一つ分、離れた所から、
何するわけでも無く、見ている。

ぬっと現れた木は、
象の鼻のように、幹をしならせながら、
そこから枝を伸ばして、のばして、
空を浸食していく。
枯草はそれを、遠巻きにして、眺める。
遠巻きにして、後ずさりする。
譲られた砂地だけが、どんどん広がる。


今日も木は、唸る風を巻き付けながら、
空へ爪を立てていく。
やり場の無い力を、
その爪先に集めて、
空から色を、取り戻すまで。

今日の写真(1月30日)

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3月下旬の暖かさになる、
昨夜、天気予報で、
腕の細い女性がそう言った。

明日は冬とは思えない暖かさになるでしょう、
そのニュースの締めくくりに、
肩幅の広い男性がそう言った。
「明後日からはまた、冬型の気圧配置になる模様です。それではまた。」


「明日」になるのが楽しみだった。
ベッドへ入り、目を閉じて、
次にこの目を開く時は、「明日」なのだと思ったら、
嬉しかった。
当たり前の事なのに。

当たり前の事かしら。


「今日」、
空は優しい春の色をしていた。
冬の弱い青では無く、
適度に水分を含んだ空気の向こうで、
ふんわり柔らかな色をしていた。
松の葉に、光が小さくぶら下がって、
ゆらゆら煌めいていて、
歩道には、影が、できていた。
影は、明るい光がなければ、生まれないんだ。
影ができている、という事は、
明るいって事なんだ。

雀がいつもより、スマートだった。
寒くないから。
寒くて、体をぷっくり膨らませる必要が、無いから。

飛行機が小さく飛んでいた。
飛行機雲は、くっついて無かった。
晴れているんだ。


夕方、
17時を過ぎても、空は明るかった。
17時を15分過ぎた頃、
まだ、西の空に、夕焼けが残っていた。
ついこの間までは、17時にはもう、藍色から墨色へと変わっていたのに。
お日様が海へ沈む時間が、ちょっとずつ、遅くなっている。

春へ向かっている。

白い肌

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谷崎潤一郎『刺青・秘密』を読んだ。
素晴らしかった。
内容はもちろん、描写が素晴らしい。最高。
風の音、布の擦れる音、ろうそくの炎に照らされた燭台の色・輝き…
見えるもの聞こえるものを、より鮮やかに美しく、丁寧にリズム良く描いていた。
大好きなリズムだった。
内容によっては、眉をひそめるものもあるけれど、描写が素敵で、うっとりしっぱなしだった。

次は『春琴抄』を読もう。むふ。

『刺青・秘密』には、しばしば『白い肌の美しい女』が出てくる。
その女の、うなじを照らす月明かりであったり、籠から覗く足の裏であったりが、描かれている。それらを持つ女は皆美しい顔を持ち、そして、強い。男達は自ら、白い肌の女に翻弄されて行く。

そう言えば、雪女も白かったな、と 思い出した。

白く、美しく、妖しく、強い。
ここに出てくる女は、わたしが子供の頃に聞いた、雪女に似ている。

今日の写真(1月28日)

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夕方ようやく雨が上がり、
西へ向かって、ハルと散歩。

サメの背びれのような雲を見つけたから、それを目指して歩いていた。

雲は形を変えて、背びれは消えてしまったから、
向きを変え、
東へ向かって、
夕日に背を向け、
お家に向かって、歩く事にした。

昨日の写真_2(1月27日)

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昨日は風の強い日でした。
海は掻き回され、いつもよりずっと潮臭く、高い波で、膨らんで見えました。

静かな海も好きだけど、こんな冬の海も好き。

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