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200703

雨へ

駅の改札を抜け
雪避けの玄関から
雨降る外へ向かう

人々は皆
手に色とりどりの傘を持ち
人一人分の幅しか用意されてない出口より
順繰りに
飛び出して行く

順繰りに
傘広げ
雨降る外の アスファルトへ

それらの後ろ姿がわたしには
巣から飛び立つ幼き鳥に見えて
出口に並ぶ間
なんだかやけにワクワクしたのだ

こんな風に考えるのが
わたしだけだとしても
やっぱりりワクワクするだろうか

少しの不安
振り払うよう
狭い出口から 傘広げ
わたしは雨へ飛び立った

言葉に出会う

胸のあたりが、
さあっと、冷たくなったような気がして、
トクトク心臓が走り出したので、
ああ、いけないと、
呼吸に意識を向けました。

吸ったり吐いたりするたびに
横隔膜が上下するそうですが
横隔膜を意識する事は難しく
意識は肋骨へ集中しました。

努力虚しく
胸のあたりは、冬の朝のように、ひんやりとなり、
心臓は誰にも止められぬ勢いで、駆け回っていました。



・・・と、


ふと、
見つけた言葉の幾つかが、
「ほわ」っとした熱をこの胸に、灯してくれました。
熱をそうっと置いてくれました。

トクトク言ってたハアトは、すうっと何処かへ行きました。
吹きすさぶ北風は、ずうっと彼方へ行きました。


ふと、見つけた言葉達のベクトルは、
決してコチラへ向いていた訳ではありません。
全く別の世界へ向いていた言葉なのだけれど、
多分、
その言葉に乗っていた温もりだとか、
愛情だとか、
羨望だとか、
そんな色々が、
ちょっぴりコチラへ飛び火して、
すっかりコチラを火照らせた。


たぶん、そんな具合なのです。


未だ知らぬ その言葉の紡ぎ手に、
そうっと、「ありがとう」を、伝えたい。
たとえそれが、届かなくても、
わたしはまた、
その言葉達に会いに、
何度も何度も、行くのです。

おねだり

20070317_CA330007.jpg

春休みに入ったので、週末、妹が帰ってきました。
一人増えただけで、いつもより賑やかな夕暮れ。
お夕飯の準備を始めた台所からは、
ほかほか、いい匂い・・・。

ハルは、
ここぞとばかりに、いい子になって、
キチンとお座りをして、
そして、
ちょこっと首をかしげて、
可愛らしさをアピールしています。

大好きな卵焼きの匂いが、したんだよね。

おねだり上手。

視界に入る



まつげにくっついた光が視界に入る
それを逃さないように
顔を動かさずに、そうっと目だけを動かし
その、七色の線を捉えようとする


けれど、その、繊細な光は、
まばたきと同時に、消えてしまう。


20070318_CA330017.jpg


諦めて顔をそちらへ動かすと、
眩しく光る太陽が。

まばたきしたって、消えない光。

プレゼント

20070320_CA330013_2.jpg

お誕生日、おめでとう。


今朝の外は、とても眩しかったよ。
眩しすぎて、鼻がツーンとした。

雪の匂いは、前から知っていたけれど、
5年ぶりに帰ってきたら、
雪の光(光の加減?、眩しさ?)も、
分かるようになったみたい。
分かるようになった、というより、
分かっていた事を、思い出した、というだけなんだろうけど。

そちらは、今日も暖かかったみたいね。
雪が懐かしいでしょう?

海沿いの、雪の降る街から、
こんもり積もった雪の、匂いと光を、贈ります。

貴女が生まれた日の辺りを境に、
暦は、冬から春へ、移るのね。
もしかすると、今日の雪は、
冬の最後の落とし物かも、知れません。

明日からはこちらも、暖かになるかしら。


お誕生日おめでとう。
どうか、素敵な一年でありますように。

妹へ
姉より

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